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ゼロから始めるテクニカルイラストレーション
ゼロから始めるテクニカルイラストレーション
テクニカルイラストレーションをAdobe Illustratorを使用してゼロから学べる書籍です。本書で勉強すれば国家検定試験『テクニカルイラストレーション技能検定3級』を目指せる技術が身につきます。

『特許図面』こんな感じで描いちゃいますがいかがでしょう?
『特許図面』こんな感じで描いちゃいますがいかがでしょう?
Adobe Illustratorでの特許図面作成方法を紹介。

■テクニカルイラストレーション概要
2.パーツリスト(パーツカタログ)とは何?
2019/08/12
パーツリスト(パーツカタログ)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。


パーツリスト(パーツカタログ)とはその製品がどのような部品でできているのか、部品全て(時にはアセンブリ)を分解して、個々の部品がどこに付くかを関連線(連絡線)によって表したものです。

そうです。これが前出の「拡散分解図」(テクニカルイラスト)にあたります。

この「拡散分解図」とそれに対応した部品リストのセットがパーツリスト(パーツカタログ)と呼ばれ、部品管理や部品注文に対応するための資料となります。

また、サービスマンが現場で部品の交換をする場合にはサービスリストという分解/組立てのための説明書を使用する場合がありますが、その場合にもパーツリスト(パーツカタログ)を参考にしたりする事もあります。


~パーツリスト(パーツカタログ)具体例~

パーツリスト(パーツカタログ)に使用されるテクニカルイラストサンプル
Key 部品番号 部品名称 個数
1 RC05-01002 パッキン 1
2 RA16-01093 六角ボルト 8
3 AC12-01011 空気抜きフタ 1
4 AC12-01009 空気抜き本体 1
5 AC12-01008 ナット 1
6 RA16-01055 割りピン 2
7 RA16-01005 締付ボルト 2
8 AC12-01006 給油用管 1
9 AC12-01007 ナット(方向調整用) 1
10 RA16-01042 ナット 2
11 RA16-01048 バネ座金 2
12 RC05-01066 パッキン 2
13 RA16-01072 六角ボルト 6
14 AC12-01005 油量測定棒 1
15 AC12-01004 油量ゲージカバ- 1
16 AC12-01003 クランクシャフト 1
17 AC12-01002 油量測定部ツマミ 1
18 AC12-01001 クランクケース 1
19 RC05-01009 パッキン 1
20 RA16-01033 六角ナット 4
21 RA16-01034 植込みボルト 4
22 AC12-01010 シリンダ 1
23 RC05-01082 オイルリング 1
24 AC12-01015 ガスリング 2
25 AC12-01014 弁座 1
26 AC12-01013 シリンダヘッド 1
27 AC12-01012 1
28 AC12-01011 弁バネ 2
29 AC12-01016 弁ガイド 1
30 RC05-01035 ガスケット 1
31 AC12-01017 弁座(吸込み用) 1
32 AC12-01018 1
33 AC12-01019 弁ガイド 1
34 RC05-01027 オイルシール 1
38 AC12-01021 軸受カバー 1

上図のように、A4の冊子で左ページにテクニカルイラスト、右ページに部品表などの構成になっています。

もちろん上図はサンプルですのでリスト部分は省略しており、もっと多くの情報を掲載しているのが普通です。

例えば、英名・材質・色・提供部品メーカー・価格などです。



現在では冊子として提供するケースも少なくなっているようで、インターネット経由でパソコンやタブレットから閲覧できるようにするのが一般的のようです。

冊子ですと印刷コストや輸送コストがかなりかかってきますが、インターネット経由であれば修正や変更もすぐに出来てしまい、コスト的にもかなり軽減できます。

その1世代前ではCDに焼いて送付していた次代もありましたが、現在のパソコン事情ではDVDやCDプレイヤーの付いていないパソコンも多く出回っていますし、タブレットではなおさら付いていません。

そのためCDに焼いていた次代はすぐにインターネットに替わってしまいました。



パーツリスト(パーツカタログ)はいろいろな機械で使用されますが、車や大型機械などでは、数百ページの上記のようなテクニカルイラスト&リストが使用されます。

これを1人で制作していたのでは、期間的に間に合わない事は容易に想像できるでしょう。

そのため複数人で制作する事になりますが、自由奔放なイラストレーターが複数人集まったのでは、ページごとに作風の違うものが出来てしまいます。

これでは困ってしまいますので、前述したような軸測投影法により、規則が決まった描き方で、複数人で描いても後々合成ができるようにするのです。




さて、それではテクニカルイラストレーターは図面がないとどうしようもないのでしょうか?

テクニカルイラストレーターは図面が無い場合でも、『現物を計測して、その寸法を元に描く』、『写真と説明のみで描く等の方法でイラストを描く』事があります。



●現物を計測して、その寸法を元に描く

『現物を計測して、その寸法を元に描く』とはあくまでも図面を貸し出せない/図面自体が無い等の理由で、現物しか無い場合に対応する描き方です。

現物を借りて、自分で分解しながら寸法を測り、それを元にテクニカルイラストにしていきます。

この場合は分解する技術も必要ですし、分解用の工具なども必要になります。

問題なのが、最後に組み立てられなくなる場合があるのと部品を破損してしまう事ですか...私もありました。



●写真と説明のみでイラストを描く場合のテクニカルイラストレーション

時々ありますが、やはり図面を貸し出せない/図面自体が無い等の理由で現物しか無い場合で、かつ大きすぎて持って帰れないような場合の対応です。

軸測投影法を理解したうえでテクニカルイラスト(アイソメ図)で描く技術があり、写真と部品の組立て順のみ知らされて描いていくのです。

写真を探すところから始まり、イラストを描いては他の写真で形状が違っていたなど、行ったり来たりの作業になりますので手間がかかります。