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ゼロから始めるテクニカルイラストレーション
ゼロから始めるテクニカルイラストレーション
テクニカルイラストレーションをAdobe Illustratorを使用してゼロから学べる書籍です。本書で勉強すれば国家検定試験『テクニカルイラストレーション技能検定3級』を目指せる技術が身につきます。

『特許図面』こんな感じで描いちゃいますがいかがでしょう?
『特許図面』こんな感じで描いちゃいますがいかがでしょう?
Adobe Illustratorでの特許図面作成方法を紹介。

■テクニカルイラストレーション概要
4.その他のテクニカルイラストレーションの現状
2019/08/12
■3Dデータの活用

近年ではメーカーの設計は3Dに移行しており、3Dデータを利用して分解図や取扱説明書用のテクニカルイラストにする事が頻繁に行われるようになりました。

方法としては、3Dデータを3DCADなどで2次元化してDXF等に変換してイラストにする方法です。

もちろん考え方として3Dの画像を出力して取扱説明書などに貼り付けるという方法も考えられます...これならコストカットになりますね。

しかし、これは写真を貼り付けるのと同じ問題が発生します...余計な画像も一緒に写りこんでしまいます。

三次元を二次元に変換する場合、3Dに存在する形状の稜線をすべて二次元に変換しますので、必要の無い線も多数出力されます。

例えば面と面が接した部分を2次元のテクニカルイラストにすると、両方の稜線を線画にしてしまいますので線画重なって出力されます。
場合によっては数十本の線が重なるなどと言うこともあります。

この線を1本にするため不要線を削除するのにかかる時間は膨大なもので、コストカットのためそのままで良いとするメーカーも多く存在します。

しかし、これすごく汚くなります...特に大きな機械のイラストの場合部品も多くなりますので線の数が膨大。

出力したイラストをA4サイズの用紙に印刷すると...真っ黒です。

しかも、ネジ等の小さな部品は黒い点になってしまいます。

まあ、考え方なのでとやかく言えませんが...。

例えば下図の様な1つの部品があるとします。

左が3Dから出力した2次元テクニカルイラストで、右が少し手を入れてきれいに見えるよう簡略化したテクニカルイラストです。

2次元化したテクニカルイラスト

右のテクニカルイラストレであれば小さくしても明瞭になりますが、左のそれは小さくなると結構黒くなってしまいます。

こういう所を直してあげたいと思ってしまうのがテクニカルイラストレーターなのでしょうが、今時は不要ということが多くなってしまいました。



ところで、テクニカルイラストレーションという観点から考えてみますと、上記方法、つまり3Dデータを3DCADなどで2次元化してイラストにする方法ですが、何か変ではないでしょうか?

そう、テクニカルイラストを描くという行為はどこにも存在しないのです。

できたイラストはテクニカルイラストでしょうが、描く行為は3Dソフトが担当します...テクニカルイラストレーターは必要ないですね?

もちろん、テクニカルイラストとはどういう物かを知らないとレイアウト等の作成段階で行き詰ることが多発すると思いますが...。




■リアルイラストレーション

リアルリアストとは、見る人の目を引き付けるいわゆるカラーイラストで、質感などをリアルに表現したイラストです。

もちろん構造の説明に使用したりもするため、これもテクニカルイラストと呼べるのではないかと思います。

私自身がリアルイラストを描くことがほとんど無いため、とりあえず3Dデータをレンダリングしたものをサンプルとして掲載しておきます。

3Dレンダリング画像サンプル


しかし、それこそリアルイラストは写真ではだめなのかというところで、この種のイラストを得意としている人たちの間ではなかなか難しい課題もあるようです。